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法人概要

理事長挨拶

 サスティナブル・コンストラクションの用語は、弊NP0法人 持続可能な社会基盤研究会を発足させた約10年前には,我が国でも種々な内容を含有した使われかたをしていましたが,欧州では2007年12月に欧州委員会から公表されたLMI(Lead Market Initiative for Europe:リード・マーケット・イニシアティブ)に、明確に定義されていました。すなわちLMIとは、欧州企業の国際競争力を向上させるため、欧州委員会が音頭を取って、革新的な域内市場を構築しようとするものです。LMIはまた別の表現をすれば、イノベーション・フレンドリーな「リード・マーケット」(革新的であり、経済的および社会的価値の高い新興産業分野市場)を創出するためのEU(European Union : 欧州連合)の戦略であるともいえます。「Sustainable Construction」は,6主要項目の1つとして選ばれ,CEN(European Committee for Standardization : 欧州標準化委員会)では、CEN/BT WG 206(CEN Contribution to EC LMI on Sustainable Construction)で検討が行われ,現状の規格に不足はないか、また不足があるとすれば何が不足しているかといった規格インベントリの作成を検討して,「Sustainable Construction」は、他の市場よりも公的政策方策を通して好ましい枠組み条件を構築することが極めて重要であると位置づけられています。

  LMIの実施のために考えられている3つの具体的な支援策としての、①立法の著しい改善、②公共調達の促進、③利用し易い規格の開発は、次のようなものです。すなわち、具体的には、(1)イノベーションの促進やイノベーション企業の負担軽減のための「法令の策定」、(2)イノベーション製品を率先して購入するなどの「公共調達」、(3)イノベーションに適した規格などの「規格策定」等を主な手段として、リードマーケットの育成や成長を支援していました。そして目標の2020年までに,多くの成果を上げたのです。

 この欧州の「Sustainable Construction」の概念が、我が国でそのまま通用するとは考えられません。我が国の土壌に適した概念が与えられるべきと考えています。そしてNP0法人 持続可能な社会基盤研究会を設立し,多彩な経歴と経験を持った者が会員として集まって、喧々諤々の議論を踏まえて、日本版サスティナブル・コンストラクションの確立のために調査研究し、その結果を約10年間に亘って公表してきました。今後とも,ご指導とご鞭撻を頂きながら進化させ、発展させる研究会の場において,大いに議論し、考え方を確立し、普及させることを楽しみにしております。    

NP0法人 持続可能な社会基盤研究会
理事長 辻 幸和

法人概要

法人名称 特定非営利活動法人 持続可能な社会基盤研究会
所轄庁 東京都
法人成立年月日 平成23年4月11日
主たる事務所 東京都港区赤坂一丁目1番16号 細川ビル2階
連絡先 080-5189-2244(事務局:横沢携帯)
事業内容 [非営利事業]
①サスティナブル・コンストラクションの研究
②学術機関への研究助成
③webサービスによる情報提供事業
④講演会等研究成果の発表
⑤建設産業の技術開発・事業変革等への支援
[営利事業]
⑥コンサルタント等その他営利事業
役 員 理事長 : 辻 幸和
理 事 : 安藤 哲也
理 事 : 勝又 正治
理 事 : 鈴木 康範
理 事 : 横沢 和夫
監 事 : 万木 正弘

研究員紹介

安藤 哲也 元電気化学工業で技監を務めた。コンクリート材料、新素材、混和剤の開発を手掛けてきたプロフェッショナル
勝又 正治 元前田建設工業で執行役員技術研究所長を務めた。土質,地盤分野の専門家で早稲田大学理工学研究所の招請研究員。
鈴木 康範 住友大阪セメントでセメント・コンクリート研究所の技師長を務めた。コンクリート材料,補修工法の開発を手掛け,新製品や新工法の社会実装を得意とする。
辻 幸和 前市立前橋工科大学学長,前群馬大学工学部教授でコンクリート分野を教育者として主導してきた。日本版サスティナブル・コンストラクションの提唱者。
安田 登 元東京電力技術開発研究所でGMを務めた。現在、先端工具メーカーの技術開発を指導している。
横沢 和夫 元前田建設工業で常務執行役員技術本部長を務めた。日本大学非常勤講師として技術者のための会計学を指導。マーケティングを得意分野としている。

こんなメンバーで,サスティナブル・コンストラクションの研究や技術開発をお手伝いいたします。

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