長期的に縮小が予想される建設投資ですが,今後伸びると予想される分野もあります。その代表的な分野が維持管理・更新分野です。
国土交通省は,国土交通省所管分野における30年後までの維持管理・更新費の推計について,2018年度に公表しています。
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2018年度 |
5年後 2023年度 |
10年後 2028年度 |
20年後 2038年度 |
30年後 2048年度 |
30年間合計 2019~2048年度 |
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道 路 |
1.9兆円 |
2.1~2.2 |
2.5~2.6 |
2.6~2.7 |
2.1~2.2 |
71.6~76.1 |
河川等 |
0.6兆円 |
0.6~0.7 |
0.6~0.8 |
0.7~0.9 |
0.7~0.9 |
18.7~25.4 |
下水道 |
0.8兆円 |
1.0~1.0 |
1.2~1.3 |
1.3~1.3 |
1.3~1.3 |
37.9~38.4 |
港 湾 |
0.3兆円 |
0.3~0.3 |
0.2~0.3 |
0.2~0.3 |
0.2~0.3 |
6.0~8.3 |
その他6分野 |
1.6兆円 |
1.6~1.8 |
1.3~1.4 |
1.2~1.4 |
1.6~1.7 |
42.3~46.4 |
合 計 |
5.2兆円 |
5.5~6.0 |
5.8~6.4 |
6.0~6.6 |
5.9~6.5 |
176.5~194.6 |
*河川等は,河川・ダム,砂防,海岸の合計
*その他6分野は,空港,航路標識,公園,公営住宅,官庁施設,観測施設
公共インフラ施設のメンテナンスに対する投資は,2019年度からの30年間で176.5~194.6兆円と推定しています。ただし,この中には鉄道や高速道路は含まれていません。高速道路6社(NEXCO3社,首都高速,阪神高速,本四連絡高速)の2019~2048年度における維持管理・更新費は,19.4兆円とされています。
ゼネコンも中期経営計画で,これまでのスクラップ&ビルドから構造物の長寿命化へと舵を切りつつあります。しかし,長寿命化するための維持管理・補修分野は1件当たりの工事が小口となることから,この分野を工事そのものよりも,どの様な形でサービスを提供すべきか模索中といえます。
コンクリート構造物の表層改質技術
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